ウクレレはハワイアンミュージックなどでよく使われる、ギターを小さくしたような楽器です。
弾き語りからソロまで幅広くこなせるにも関わらず難易度が低い楽器として人気の楽器ですが、実際のところどのくらいの初期費用がかかって、どのくらいで弾けるようになるのでしょうか。
そこで今回は趣味としてウクレレを始めたい方に向け、気になるポイントを紹介していきます。
ウクレレは気軽に始められる?
ウクレレの評価
- 価格の安さ:★★★★☆
- 近所迷惑度:★★☆☆☆
- 音域:★★★☆☆
- 難易度:★★★☆☆
- 総合おすすめ度:★★★★★
ウクレレは価格が安めかつ難易度もそれほど高くないため、自宅で気軽に始められる楽器の中ではかなりおすすめです。
また、音量もそれほど大きくないのでアパートやマンション住まいでも安心です。実際に手にしてみて気になる場合は音を小さくするグッズが販売されているため、それを取り付ければ良いでしょう。
種類にもよりますが、総じて本体サイズが小さいためそれほど場所を取らないのもメリットの1つですね。
ギターとウクレレの違い
ギターとウクレレ、一見似ているので混同されてしまいがちですが、両者には以下のような違いがあります。
ギター | ウクレレ | |
---|---|---|
弦の数 | 6本 | 4本 |
弦の材質 | 鉄、ナイロンなど | ナイロン |
本体サイズ | 1m前後 | 50cm〜70cm |
音量 | アコースティックギターは大きい エレキギターは小さい | やや小さい |
難易度 | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ |
価格 | 5000円〜3千万円以上 | 3000円〜30万円 |
ウクレレの方がサイズも小さく、弦の数が少ないため気軽に始められます。
ギターとウクレレを合体させた「ギタレレ」なんて楽器もあります。
ウクレレは簡単?
ウクレレは弦楽器の中では最も簡単な楽器と言えます。
ウクレレは弦の数が少ないことや、弦が柔らかいため指が痛くなりにくいことなどが簡単であると言われる理由です。
きちんと練習すれば半月ほどで伴奏くらいは弾けるようになるので挫折もしにくいと思います。
似たような楽器であるギターは1ヶ月から3ヶ月くらいかかるので、それと比べればかなり難易度は低く感じられますね。
ただ、サイズが小さいため手の大きな方は弾きづらいかもしれません。そういった場合は後述する大きめのウクレレを選びましょう。
楽譜が読めなくても大丈夫?
ウクレレは基本的なコードさえ覚えてしまえば楽譜が読めなくても弾くことは可能です。
また、仮にコードを覚え切ることができなくてもTAB譜と呼ばれる専用の楽譜もあるため心配ありません。
TAB譜とは、ウクレレの4本の弦を4本の線で表した専用の楽譜で、ギターやベースなどにも使われています。TAB譜は教則本やウクレレスコア(楽譜)などに載っています。

上から1弦、2弦、3弦、4弦を表しており、各線上に書かれている数字のポジション(フレット)を押さえるといった感じです。

上のTAB譜では、3弦の開放(押さえずに弾く)→3弦2フレット→2弦開放→2弦1フレット….といった感じで弾いていきます。
一見難しそうに見えますが、慣れてしまえばすぐに読み取れるようになりますよ。
ウクレレは安い?
Amazonや楽天でウクレレ本体を検索してみると、5000円くらいから販売されていますが、もちろん価格はピンキリで、高いものとなると30万円以上するものもあります。
いきなり何万円もするものを購入するのはさすがにキツイと思うので、初めて買うものは5000円くらいから売っている初心者セットが現実的でしょうか。
とはいえ安すぎるものは品質も気になるところ。
一昔前の安価な楽器は品質が悪く、まともに使えたものではありませんでしたが、近年は安いものでも品質が良いものが多いのでそれほど心配する必要はないです。
どんな楽器でも同じですが、初めは安めのものから始めて、ある程度上達してきてからより良いものを買う、といったパターンがおすすめです。
なのでウクレレは本体や周辺機器等を含めても5000円〜1万円ほどで始められます。
また、ウクレレは買った後にかかるランニングコスト(交換用の弦やメンテナンスグッズなど)が比較的安いのも嬉しいポイントです。高く見積もっても1年で3000円程度でしょう。
ウクレレを始めたい!何が必要?
ウクレレを始めるにあたって必ず必要なのは「ウクレレ本体」と「チューナー」の2つ。
それぞれどんなものを選べば良いのかを解説していきます。
ウクレレ本体
ウクレレはサイズ違いでいくつか種類があり、大まかにソプラノサイズ、コンサートサイズ、テナーサイズの3つに分けられます。
ソプラノサイズが最も小さく、テナーサイズが最も大きいサイズとなっています。コンサートサイズはソプラノサイズとテナーサイズの中間のサイズです。
サイズが大きくなると演奏性や音の迫力が向上し、価格はも高くなる傾向にあります。
最初の1本ではコンサートサイズもしくはソプラノサイズがおすすめ。
サイズの他にも使われている木の材質や形状によっても違いがあるのですが、初めの1本は見た目で選んでしまって問題ありません。気に入った色や見た目のものを購入しましょう。
個人的なおすすめはAria AU-1。ソプラノサイズのウクレレで5000円ほどで購入でき、価格以上の性能を持っています。
AU-1については以下の記事でレビューしていますので気になる方はぜひご覧ください。
ほとんどの場合通販の方が安く購入できますが、島村楽器などの楽器店でも取り扱っているため、実際に触れてみてから購入した方が安心でしょう。
チューナー
弦のチューニング(調律)を行うのがチューナーです。
音叉を使ってチューニングすることもできますが、結構手間なので簡単にチューニングできるチューナーを使用することをお勧めします。
500円ほどから買えますが、あまりにも安すぎる製品は反応が悪かったり壊れやすかったりと品質が微妙なものが多いので、2000円前後のものを買えば長く使えます。コルグやBOSS、ヤマハといった有名メーカーのものであれば安心です。
チューナーにも色々と種類があるんですが、一般的なウクレレの場合はクリップ型のチューナーがおすすめ。
ウクレレ専用のチューナーというのはあまり売られていないため、ギター用のもので代用しましょう。そのまま使えます。
今回紹介した本体とチューナー以外にも弦を弾くピックや本体を掃除するクリーニングクロスなどもあれば尚良しですが、必須ではありません。とはいえそういった周辺機器は100円くらいから買えますので一緒に買っておいて損はないでしょう。
また、教則本もあれば上達が早くなりますが、ネットで調べればそういった情報も出てきますのでこれもまた必須ではありません。
本体とチューナー、一体どれを選んだらいいのかわからない場合は初心者セットを買うのもおすすめです。ウクレレを始めるにあたって必要なものがセットになっており、ひとつずつ揃えていくよりもお得な場合もあります。
まとめ
- 難易度は低めで、簡単な曲の弾き語りであれば半月以内でマスターできる
- ウクレレは総額5000円〜1万円くらいから始められる
- 音もそれほど大きくない(音を小さくできるグッズもあり)
- 始めるにあたってウクレレ本体とチューナーが必要
- サイズはコンサートサイズもしくはソプラノサイズがおすすめ。見た目が気に入ったものを買えばOK
ウクレレは比較的簡単であるにもかかわらず、弾き語りやソロなど幅広い使い方ができる楽器です。
自宅で気軽に始める楽器としてはぴったりな条件を持ち合わせているので、おうち時間のお供にぜひウクレレを始めてみてはいかがでしょうか。
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