ティンホイッスルは難しい?難易度や初期費用を徹底解説!

簡単な楽器

ティンホイッスル。

ケルト音楽などでよく使われているので名前は知らなくとも音色は聞いたことがある、という方も多いのではないでしょうか。映画タイタニックのテーマ曲にもティンホイッスルは使われています。

そんなティンホイッスルですが、簡単で初心者でも気軽に始めやすい楽器として近年注目を集めているのはご存知でしょうか。

本当に簡単なのか?また、自宅でも近隣に迷惑をかけることなく演奏できるのか?様々な角度から「ティンホイッスルは本当に楽器初心者でも始めやすい楽器なのか」どうかを検証していきます。

 

そもそもティンホイッスルってなんだ?

MV【アイリッシュ音楽】【ティンホイッスル】Jig Set

ティンホイッスルは12世紀(諸説あります)にアイルランドで誕生した金属製のリコーダーのような楽器です。近年では金属だけでなくプラスチックや木でできたものもあります。

もともとはケルト音楽に使われていましたが、近年はそれ以外のジャンルでも使われています。

製品にもよりますが、大きさは30センチ前後。音色はリコーダーと似ており、音域は2オクターブあります。

兄弟機的なポジションに「ロー・ホイッスル」という楽器もあり、こちらはティンホイッスルよりも低い音が出ます。

 

ティンホイッスルは気軽に始められるの?

  • 価格の安さ:★★★★☆
  • 近所迷惑度:★★★★☆
  • 音域:★★☆☆☆
  • 難易度:★★★☆☆
  • 総合おすすめ度:★★☆☆☆

ティンホイッスルは価格が安く、演奏方法はリコーダーと似ています。

ですので初めての方でもとっつきやすく、気軽に始められる楽器であると言えるでしょう。

ただ、音量が大きめなので集合住宅などでの練習は厳しいかと思います。しかしながら歌口に爪楊枝を差し込んだり、テープを貼ったりと、本体にちょっとした改造を加えれば音量を下げることもできるので集合住宅では全く使えないというわけではありません。

以下ではティンホイッスルについて、もう少し詳しく解説していきます。

 

ティンホイッスルの難易度

ティンホイッスルは指穴が6つだけのシンプルな構造をしており、トランペットやフルートのように音を出すのにコツがいる、なんてことはありません。

ドレミファソラシドの運指もシンプルなのですぐに覚えられると思います。

また、ティンホイッスル初心者に向けた動画がYoutube上に数多くアップされているため、何から始めたら良いのかわからないなんてこともないかと思います。

カットやタップ、スライドなどの細かいテクニックをマスターするのには少し時間がかかるかと思いますが、簡単な曲であれば半日〜数日ほどでマスターできるような難易度です。

 

楽譜が読めないと演奏できない?

残念ながらティンホイッスルにはギターやベースのTAB譜のようなわかりやすい楽譜は存在しないため、楽譜を元に演奏しようとする場合は楽譜が読めないと演奏は難しいです。

しかし、ティンホイッスルは音域が少ない(運指のパターンが少ない)ので、Youtubeなどの演奏動画で運指を覚える目コピや音源をなぞるように演奏する耳コピのしやすい楽器です。

ちなみに耳コピは音感が鍛えられるので個人的にはかなりおすすめの練習法です。

このため楽譜が読めなくても音源やYoutubeの動画を参考に目コピや耳コピを駆使することでレパートリーを増やしていくことが可能です。

 

ティンホイッスルの価格

ティンホイッスルは構造が簡単なこともあり、Amazonや楽天などの通販サイトでは1000円〜とかなり安価な価格で始めることができます。

海外の職人さんがハンドメイドで作ったものは数万円しますが、初めからそんなに高いものを買う必要はありません。とはいえ安すぎるものは音が微妙にズレていたりバリが出ていたりする可能性がありますので2000円前後のものを買えば安心でしょう。

高級機を購入するのは演奏に慣れてきて、もっと良いものが欲しい!と感じてからでも遅くはありません。

ちなみにティンホイッスルを取り扱っている楽器店は全国的に見てもかなり少ないため、通販での購入が主となります。

 

ティンホイッスルを始めたい!どんなものを選べば良い?

ケルトの笛屋さんのティン・ホイッスルの紹介

一口にティンホイッスルと言っても実は色々と種類があります。

基本的にはご自身の気に入った見た目や音色のものを購入すれば良いのですが、材質や形状によって多少性質が異なるので紹介していきます。

キー

ティンホイッスルには必ず「C管」とか「D管」みたいな感じでキー(調)が記されています。

これは出る音の範囲を表しているもので、例えばD管だと「レミファ♯ソラシド♯レ」といった感じでD(レ)の音を基準とした音が出るように作られています。

様々なキーがあるティンホイッスルですが、まず初めに買うべきはD管の製品です。

なぜならケルト音楽やタイタニックのテーマ曲など、ティンホイッスルで演奏されている楽曲のほとんどはD管のものを使って演奏されているからです。

最初はD管でスタートして、どうしてもD管で演奏できない楽曲が出てきたら他のキーのホイッスルを買いましょう。

円筒管タイプか円錐管タイプか

円筒管のものは力強い高音が特徴で、音量が大きめ。構造上高域を鳴らす際は多くの息を吹き込む必要があります。

一方で円錐管のものは高音の抜けは良いものの低音がやや弱く、音量も小さくなる傾向があります。

材質

ティンホイッスルはアルミニウム合金や真鍮、ブリキなどの金属で作られたものとABS樹脂やポリマーなどのプラスチックで作られたものの2種類が多く流通しています。かなりレアですが木製のものも存在します。

金属で作られたものは高域の鳴りがよくギラっとした音に、プラスチックで作られたものは太く温かみのある音となります。

 

 

繰り返しになりますが、初めの1本は性能にとらわれず、ご自身の好きなデザインや音色のものを選ぶのが一番です。

もし迷う場合はCLARKE社Waltons社Feadog社あたりのものから選べば間違い無いでしょう。

 

まとめ:ティンホイッスルの難易度は低めだが自宅で演奏するには注意が必要

  • 難易度は低めで、簡単な楽曲なら半日ほどで演奏できるようになる
  • 音が大きめなので集合住宅などで演奏する場合は工夫が必要
  • 2000円ほどから始めることができる
  • 楽譜が読めなくても目コピや耳コピで曲のレパートリーを増やしていくことができる
  • 構造や素材など様々な種類があるが、気に入ったデザインや音色のものを選べば良い

音量の問題さえクリアしてしまえばティンホイッスルは安価かつ気軽に始められる楽器です。

リコーダーとはまた違った音色で人気のティンホイッスル、あなたも始めてみませんか。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました