初心者向け最強ウクレレ!? Aria AU-1 徹底レビュー!

レビュー

自宅で気軽に始められると人気の楽器、ウクレレ。

比較的簡単にマスターすることが可能で、サイズもコンパクトであるためおうち時間のお供としてはかなり優秀な存在であると言えます。

ところがいざウクレレを始めようと思っても、世の中にはたくさんのウクレレが販売されているので、正直どれを選んだら良いのかわからなくなってしまいますよね。

そこで今回はAmazonや楽天でも購入でき、巷でコスパ最強ウクレレと名高い「Aria AU-1」について紹介していきます。

各方面から絶賛されているウクレレですが、果たして本当に使えるのか?初めの1本としてはどうなのか?などなど、実際にウクレレ初心者である私が弾いた音源も交えながらレビューしていきます。

 

Aria AU-1が最強と呼ばれる理由

なぜAU-1がこれほどまでに絶賛されているのか。それには大きく分けて2つの理由があります。

1.圧倒的なコスパ

AU-1の実売価格は5000円前後です。本格的なウクレレが数十万円することを考えると、かなり安いモデルであることがわかりますね。気軽に始めるにはうってつけの価格です。

最悪弾かなくなってもインテリアとして使えますし、これくらいの価格であればお財布へのダメージも最小限に留めることができます。

どんな楽器にも言えることですが、初めは安い価格帯のものから始めて、慣れてきて続けられそうだったらもうちょっといいものを買えばいいと思います。

また、安いだけではないのがAU-1のすごいところ。

後述しますがAU-1は5000円という価格ながら高級モデルなどにも使用されているマホガニーやローズウッドといった木材が使用されています。

一般的な安い楽器はは聞いたこともないような謎の木で作られているものが多くあることを考えると、そのコスパの良さがわかります。

2.有名メーカーから販売されている

Amazonや楽天販売されている5000円前後のウクレレは、どれも聞いたことのないメーカーのものばかり。

通販で購入するにしても店頭で購入するにしても、知らないメーカーのものを買うよりも聞いたことのあるメーカーのものを買った方がサポートの対応等のアフターケアが手厚そうですし、品質も良さそうですよね。

Ariaはギターやベースを製造する日本の会社、荒井貿易のブランド。Aria製のギターやベースは数多くのプロにも使用されており、その実績は折り紙付きです。

そんな一流メーカーが手がけるウクレレが5000円くらいで手に入れられるのであれば見逃すわけにはいきませんよね。

 

AU-1のスペック

実際にAU-1を手に取ってみる前に、AU-1のスペックを確認してみましょう。

トップ材(ボディ表面材)マホガニー
サイド&バック材(ボディ側面&背面材)マホガニー
ネック材オクメ
指板材ローズウッド
フレット数12
ブリッジローズウッド
ナット&サドル
ナット幅38mm
塗装オープンポア、艶消し仕上げ                
Aquila社製ナイロン弦

マホガニーやローズウッドといった高級機でも使われている木材が多く使用されています。5000円でこのスペックは驚きです。

ちなみに塗装のオープンポアとは、木材の導管の下処理せずそのまま塗装を行う手法です。木材本来の杢目が出やすく、さらさらした心地良い肌触りとなります。

 

実機レビュー

外観

本体の外観はこんな感じです。

写真を撮り忘れてしまいましたが、本体は壊れないようにきちんと段ボールで梱包されており、この辺りはさすが有名メーカーといった感じでした。

深みのある赤茶色の艶消し塗装なので高級感があり、ぱっと見5000円には見えません。

AU-1はウクレレの中では最もコンパクトなソプラノサイズ。全長はおよそ55センチで、重さは約380gでした。

A4の紙と比べるとこんな感じのサイズ感です。

 

5000円という価格ながらこのウクレレのボディは高級ギターなどにも使われるマホガニーと呼ばれる木でできています。

表面はザラザラしているように見えますが、実際に触ってみるとサラサラで心地の良い肌触りです。

 

ネックは「オクメ」と呼ばれる木材でできています。あまり聞いたことのない材ですが、マホガニーの仲間で、ウクレレには割と使われる木材とのことです。

見た目はボディ材であるマホガニーよりも密度が高くツヤがあり、スベスベした肌触りです。

指板材はローズウッド。これまたギターなどでも使われるお馴染みの木材です。

 

ペグ(糸巻き)は一般的なギヤペグ。

私の経験上こういった安い楽器のペグは回すたびに異音がしたりチューニング(調律)が合わせにくかったりする、なんてことがありがちですが、このペグは動作も滑らか。

弦高(フレットと弦との距離)は12フレット測定で3mmくらいでした。

一般的に弦高は低ければ低い方が弾きやすく、ウクレレは2.5mmから3mmくらいが標準とのこと。私の個体はやや高いような気もしますが、弾いてみるとそれほど気になりませんでした。

 

本体をよく観察していると指板が欠けているのを発見。

まあ演奏や音に支障のなさそうな部分だったので良しとしましょう。

 

本体のほかに専用のソフトケースが付属していましたが、かなりペラペラで少し頼りない感じです。

ケースはオマケといった感じでしょうか。

 

演奏性

弾きやすさは楽器を選ぶ上でかなり重要なポイントです。

どんなに良い木材を使っていても、肝心の弾き心地が悪かったら何の意味もありません。

楽器の良し悪しを判断するのにはどんな木を使っているのかということよりも、音の良さや弾きやすさの方が重要です。

気になるAU-1の演奏性ですが、比較的良好だと思います。

安いギターやベースはフレット(ネックに打ってある金属製の棒)端面の処理が甘く、演奏中に指が引っかかってしまう、なんてこともありますがこのウクレレはそんなことはありません。

表面が滑らかなのでスムーズに演奏できると思います。

また、弦が柔らかいナイロンでできているため指先が痛くなりにくいのも嬉しいポイントでした。

本体サイズが小さいため手の大きな方では弾きづらさを感じることもありますが、それ以外はストレスなく演奏できると思います。

 

スペック的にはマホガニーボディにローズウッドの指板、骨製のナットとブリッジ(なんの骨かは不明)など、数万円以上のウクレレと比べても遜色ないスペックを備えているAU-1ですが、演奏性同様素材が良くても音がイマイチだと楽器としてはよろしくありません。

5000円の音が果たして使えるのか否かチェックしていきます。

YouTubeなどでたくさんのレビュー動画がありますが、今回は初心者が弾いたらどんな音が出るのか、といった観点で聞いていただければと思います。

 

まずはストロークから。(音量注意!)

続いてアルペジオです。(音量注意!)

 

どうでしょう?結構いい感じじゃないですか??

サスティーン(音の伸び)はやや短く感じるものの、ウクレレらしいコロコロとした可愛らしい音です。安物の楽器にありがちな音詰まりやビビリ等はあまり感じません。

ちなみに私はギター経験はあるもののウクレレは全くの初心者なんですが、そんな初心者が適当に弾いてもそれなりに良い音が出ましたのでAU-1の音は十分使えるんじゃないかと思います。

 

AU-1のイマイチポイント

AU-1は「安くて・弾きやすくて・音が良い」と三拍子揃ったウクレレですが、イマイチな点も存在します。レビューの際弾いてみて気になった点をいくつか紹介していきます。

なお、これから紹介する現象はあくまで私が購入した個体の話です。全ての個体で同じ現象が発生するわけではありませんのでご注意を。

チューニングがずれやすい

チューニングしてから15分ほど弾いていると少しづつチューニングがズレてきます。チョーキングしたりビブラートをかけたりしてもズレが発生します。

チューニングの精度はペグやナットなどの部品の品質の影響が大きいですが、このあたりは価格を考えると致し方ないのかなと思います。

こまめにチューニングを行いましょう。

デッドポイントがやや目立つ

デッドポイントとは、ある特定の音のみ響きが悪くなる症状のこと。

私の個体の場合は3弦3フレット(レ#)がまさにそれで、他の音と比べるとここだけ若干音の伸びが悪いです。ストロークでジャカジャカ弾く分には全く気になりませんが、単音で弾くと少し気になってしまいます。

しかしデッドポイントは弦楽器の構造上必ず発生してしまう現象。5000円のウクレレだろうが50万円のウクレレだろうが多かれ少なかれデッドポイントは存在します。

とは言えせっかく買うのであればデッドポイントの少ない個体を手に入れたいですよね。

デッドポイントの少ない個体を手に入れる方法は、「楽器店に足を運び、試奏してから買う」こと。

通販だとどうしても実機に触れることができないため、良い個体か微妙な個体かは届いてからでないとわかりません。店頭で実物に触れることができれば良い個体を見つけやすくなるでしょう。

 

まとめ:AU-1は初めてのウクレレに超おすすめ

5000円という価格ながら、AU-1は演奏性においても音の面でもかなり優秀なウクレレであることがわかりました。AU-1はちゃんとした楽器として使えます。

これからウクレレを始めてみたいな、と考えている方にはぴったりな1本だと思います。

可能であれば楽器店で一度触れてみてからの購入がおすすめですが、通販で購入しても全く問題ありません。(かくいう私も通販で購入しました。)

ウクレレは初心者の方でも比較的簡単に演奏できる楽器。AU-1でウクレレを始めてみてはいかがでしょうか。

Aria AU-1 – Amazon

 

 

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