アコースティックギターは弾き語りやソロギターなど、1本で幅広い使い方ができるオールラウンダーな楽器です。
今回はアコースティックギターの難易度や初期費用、エレキギターとの違いなど、アコースティックギターを始めるにあたって知っておきたいポイントを紹介していきます。
アコースティックギターは気軽に始められるのか?
- 価格の安さ:★★☆☆☆
- 近所迷惑度:★★★★☆
- 音域:★★★★☆
- 難易度:★★★★☆
- 総合おすすめ度:★★★☆☆
アコースティックギターは価格や難易度は高めで、そうそう気軽に始められるわけではありません。ただ、やりがいは十分あるので、長く続けられる趣味になるでしょう。
音量は大きめなので夜間の演奏や集合住宅での使用は厳しいかと思いますが、音を小さくする消音器も売っていますので、全く使えないわけではありません。
アコースティックギターは難しい?
新たに楽器を始めるにあたって気になるのがどのくらいで弾けるようになるのか、ですよね。
これは練習量によって差がありますが、目安として簡単な曲の単音弾きなら1〜2週間、弾き語りなら1〜2ヶ月くらいで弾けるようになると思います。
同じギターでもエレキギターと比べるとアコースティックギターは弦が太く、固いので難易度はアコースティックギターの方がやや高いです。
スラスラと弾けるようになるのには1年以上は見ておいた方がいいでしょう。
アコギとエレキ、どう違う?
アコースティックギターとエレキギターには以下のような違いがあります。
アコースティックギター | エレキギター | |
---|---|---|
価格 | 1万円〜数千万円 | 1万円〜数千万円 |
演奏のしやすさ | やや難しい | やや簡単 |
生音の音量 | 大きい | 小さい |
音作りの幅 | 狭い | 広い |
アクセサリー | 本体のみで演奏可 | アンプが必要 |
価格は両者とも同じくらいですが、アコギの方が弦が太く、硬いため演奏のしやすさで言うとエレキギターに軍配が上がります。また、エレキギターはアンプに繋いでなんぼの楽器なので音作りの幅は広く、生音は小さめです。
また、エレキギターはバンドアンサンブルの中で輝く楽器。対してアコースティックギターはバンドでもソロでも使えるオールマイティーさがあります。
どちらも一長一短なので、自分の好きな方を選ぶといいでしょう。
楽譜が読めなくても演奏できる?
楽器を始めた方がまずぶつかるであろう壁が「楽譜を読む」ことだと思います。楽譜が読めなくて楽器をやめてしまう方って結構多いんですよね。
しかしギターならそんな心配は無用。ギターやベースには以下のようなTAB譜と呼ばれる専用の楽譜があるため、音符が読めなくても演奏することが可能です。

6本の横線はギターの弦を表しており、数字は押さえる場所(フレット)を表しています。
上のTAB譜だと、右から順に5弦3フレット、4弦0フレット(どこも押さえない)、4弦2フレット、4弦3フレット…といった感じで弾いていきます。
最初は読み取るのに時間がかかるかもしれませんが、慣れてくればすぐに読み取ることができるようになりますよ。
ちなみにTAB譜はバンドスコアや教則本に載っています。
初期費用はいくらかかる?
アコースティックギター本体は1万円くらいから購入できます。
本体に加えてちょっとした小物も必要になるので、最低でも15000円くらいは必要となります。
また、ギターは定期的に弦を交換する必要があるため購入後も月1000円ほどの費用がかかります。
始めるのには何が必要?どんなものを選ぶべき?
1.アコースティックギター本体
一口にアコースティックギターと言っても、その種類は様々。
楽器店や通販サイトを見てみると、材質や形状、内部の構造の違いなどで非常にたくさんの種類がありますが、「好きなミュージシャンが使っているもの」や「見た目が気に入ったもの」を選ぶといいでしょう。
そして初めの1本を買う上で最も大切なのが、「楽器店(店頭)で購入すること」です。
というのもギターは個体差が大きい工業製品。店頭で実物に触れてみたり(弾けなくても全く問題ありません)店員さんからアドバイスをもらったりすることで、ギター選びに失敗するリスクを極力減らすことができます。
手厚いアフターケアを受けられるのも店頭で購入するメリットのひとつです。
2.チューナー
ギターの弦を調律するのがチューナーです。
スマホアプリにもチューナー機能を持ったものはあるんですが、スマホのマイクを使って音を拾うため精度はイマイチです。そのため専用のチューナーを買うのが賢明です。
おすすめはクリップ式のチューナー。ギターに直接取り付けて使うタイプで、価格も2000円前後とお手頃です。
3.ギタースタンド
ギターを立てかけておく(保管しておく)スタンドです。
コンパクトなものや数本まとめて立てかけられるものなど色々ありますが、キクタニ製スタンドのような標準的なタイプが無難です。
4.ピック
ピックは弦を弾く時に使用するプラスチックの板です。
三角形のオニギリ型やしずくのような形のティアドロップ型などがあります。材質や厚みも様々で、非常にたくさんの種類があります。
ピックは100円くらいで購入できるので色々試してみましょう。
初めてのピックは薄めのオニギリ型が扱いやすくおすすめです。
5.教則本または楽譜
現代ではYoutubeなどの動画サイトでも教則動画は視聴できるのでこれは必須ではありません。
とはいえいつでも見られる紙媒体ならではの恩恵もありますので予算に余裕があれば購入しましょう。
1つ1つ選ぶのが面倒、という方は初心者セットが各所から販売されていますのでそちらを購入するのもいいでしょう。単品で揃えていくよりもお得な場合もあります。
まとめ:簡単ではないがやりがいは十分!一生続けられる趣味にも!?
- 難易度は高め。簡単な楽曲で1〜2ヶ月程度、スラスラ弾けるようになるには数年かかる。
- 音量が大きいため集合住宅や夜間の演奏は消音器をつけるなどの工夫が必要。
- 本体、周辺機器合わせて最低でも2万円は必要。
- ギターは気に入った見た目のものを買えば良い。店頭での購入がおすすめ。
アコースティックギターは決して簡単な楽器ではありませんが、その分追求しがいのある楽器です。
上達してきたら結婚式の余興などで披露したり、ライブを行なったりと個人で楽しむ以上の使い方ができるでしょう。
一生物の趣味に十分なり得るアコースティックギターをこの機会に始めてみてはいかがでしょうか。
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