オルゴールのような音色と自宅でも演奏可能な気軽さから近年人気を集めているカリンバ。
いざ始めてみよう!と息巻いてamazonや楽天を見てみると、どれを選んだら良いのかわからなくなってしまうくらいたくさんのカリンバが販売されています。
そこで今回は、amazonや楽天で評価の高いonetone製のカリンバを、カリンバ経験ゼロな私が初心者目線でレビューしていきます。
onetone製カリンバの仕様
私が購入したのはonetoneのOTKL-02/MHと呼ばれるモデル。ボディ材にマホガニーと呼ばれる木材を使用したモデルで、価格はamazonで3300円でした。
キーやキーを押さえている棒は金属製ですが、それ以外は木(マホガニー)でできています。
onetoneではこの他にもオクメ製やコア製のカリンバもラインナップされています。今回は弾き比べを行なっていないため違いはわかりませんが、やはり素材が違えば音色も違うようです。
各シリーズの音の特徴などはonetone公式サイトをチェックしてみてください。
本体の他には楽譜付きの説明書、ソフトケース、チューニング用ハンマー、クリーニングクロス、キー位置をわかりやすくするためのステッカー、指サックが付属しています。

onetone製に限らず、通販で買えるカリンバのほとんどは同梱のアクセサリーが充実しています。別途で揃える必要がないのは嬉しいポイントですね。
外観
早速外観を見てみましょう。

質感は良好で、北欧の木のおもちゃのようなサラサラの仕上げです。色味もいい感じ。
個人的に気に入ったのは焼印風?のロゴ。近くで見ると立体感があり、3000円の楽器とは思えません。

サイズは縦18.5cm、横13.5cm、厚さ5.5cmで、両手で持つにはちょうど良いサイズ感です。
また、親指の付け根がくるところが削ぎ落とされるような加工がされているため握り心地は良好です。
裏面にはバックサウンドホールと呼ばれる穴が2つ空いています。これを塞いだり開放したりすることでビブラートのような、ワウのような効果を得ることができます。

お次はキー部分を見ていきましょう。
このモデルは最もスタンダードな17キーモデル。2オクターブちょっとの音域があります。音が刻印されているのは初心者的に嬉しいポイントです。

楽器に限らず安い工業製品というのはこう言った細かいところの処理が雑で、バリが出ていたり引っ掛かりがあったりするものもありますが、このカリンバはそんなこともなく細かいところまで丁寧に仕上げられています。
3000円とはいえ全体の質感や仕上げなどの外観はかなり満足できるレベルに仕上がっています。
演奏性と音
見た目や質感は良かったonetoneのカリンバですが、肝心の演奏性や音やイマイチだったら楽器としてはNGです。
初心者である私が演奏してみて感じたことをレビューしていきます。
まず弾いてみて感じたのは、チューニングのズレです。微妙にずれており、なんとも聴き心地の悪い音となっていました。
それもそのはず、カリンバのキーは金属製の棒で押さえられているだけなので、工場でしっかりチューニングを合わせていたとしても輸送の過程で生じる振動や温度変化によってズレが発生してしまいます。
これは致し方ない事象なので付属のハンマーでキーを叩いてチューニングします。チューナーは持ち合わせていなかったのでスマホのチューナーアプリで代用しました。

これが結構難しく、強めに叩かないと動かないのでかなり苦戦しました。また、スマホアプリだと音の精度が微妙で何回も鳴らして調整する必要がありました。
15分くらいかかってなんとかチューニングを合わせましたが、かなり骨の折れる作業だったので、カリンバを始める際には専用のマイク付きチューナーはあったほうが良いと思いました。
というわけで早速弾いてみます。
音を文章で伝えるのはなかなか難しいので、録音したものをお聞きいただければと思います。(音量注意!)
パッと聞いた感じはオルゴールのような音ですが、ボディが大きくよく響くため、オルゴールよりもふくよかで温かみのある音です。
低音域はとても良い感じなんですが、やはり高音域は伸びに欠ける印象ですね。ペチペチした音となってしまいます。
しかし3000円でこの音なら大満足です。
ちなみに音量はテレビよりちょっと小さいくらいで、集合住宅でも安心して使えるレベルだと思います。
弾き心地も特に不満はありませんでしたが、やはり長時間演奏していると少し指が痛くなりました。これはカリンバの構造上仕方がありません。こういった指の痛みを防止するために指サックが同梱されているんでしょうね。
また、onetone製のカリンバに限ったことではありませんが、カリンバの演奏には爪の長さが重要だな、と感じました。
爪が長い場合は爪でキーを弾き、短い場合は指の腹でキーを弾けばいいのですが、中途半端な爪の長さだと指の腹と爪の両方がキーに当たってしまい1回弾いただけでも2回音が鳴ってしまう、といった現象が起きます。
適切な爪の長さは実際に弾いてみないとわからないのでネイルをしている方などは要注意です。
まとめ:onetone製カリンバは高コスパ!初めてのカリンバにおすすめ!
- 質感や表面仕上げはかなり良い
- チューニング用ハンマーやクリーニングクロスなど付属品が豊富
- 説明書に練習曲がありすぐに練習をスタートできる
- 評判通り音はオルゴールに近いが、ふくよかで温かみのある音
- 低音はよく出るが、高音域は苦手
わずかながら不満点もありますが、3300円ということを考えるとonetone製のカリンバは十分満足できる性能を持っていることがわかりました。
比較的難易度も低く、集合住宅でも問題なく演奏できる音量です。
新たな趣味として、あなたもカリンバを始めてみませんか。
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